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アラザル6

型番 arazaru06
販売価格 500円(内税)
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※アラザル6号入荷しました!

阪根正行が書店員から工場員への変化に伴う心情の振幅を原稿の上に描いたと思えば、
安東三がラップの原理論の下に残ったペンの跡から自身の筆圧を感じ取り、
津田健太郎(新人)が無節操にも見える堤幸彦作品から一本の筋を摘出すれば、
近藤久志が錯綜する時間のなかから颯爽と一人のタカラジェンヌを救い出す。
その横で、山本浩生は紙にペンを走らせながら紙の上にペンを走らせることの業に迫り、
杉森大輔はディスプレイ上のバグから出会いを出会うことを可能たらしめる世界に耳を澄ませ、
細間理美は服と着るの間に横たわる似合うをじっと見つめる。
そして山下望は未だ吟じられたことのない叙事詩を口のなかで呟いている。
はっきり言って、今号は力作揃いです!


また、今回は40000字対談が!! 『アラザル』同人であり美術家である山本浩生が、やはり美術家である土屋貴哉とガチ対談。その行き先はモダニズムの回帰ではなく、しかし純化であり…。

「世界を変えられるなんて到底思えないふたりの対話」!! 乞うご期待!



以下、サマリーでございます。


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!各原稿プレビュー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「書店員→工場員日記(準備篇)」
阪根正行


(…)書店を辞めて工場で働くようになった。そこでどうやって書き続けるかを考えると、やはり二束のわらじ生活は結構しんどい。例えば、小説家の磯崎憲一郎さんのように商社で働きながら作家活動を続けている人もいる。文学フリマに参加している大半の人がそうだろうし、よくよく考えたら書店にいても書店をやめても同じ話なのだけど、完全に分離した状態を並行して持続するのはやはり難しい(…)


「ラッパー宣言 第三〜四回」
安東三

(…)日常生活における言葉は、発した音の減退とともに消え去っていくような極めて断片的なものである。だがここで仮に昨日交わした会話を思い出してみるとどうだろう。記憶のなかからその断片を拾い上げ、ひと連なりの自律した出来事として想起するとき、僕らはそこにひとつのフィクションを見ていることに気が付くのである。ここでいうフィクションとは、いわゆる事実と無関係の創作物を指すにとどまらず、現実とは異なった時間体系を持って再現される出来事全般のことである(…)


「堤幸彦の特異性とその考察」
津田健太郎

(…)みなさん堤幸彦という映画監督を知っていますか? 大学を中退後、専門学校にて映像を学び、バラエティー番組のADとして業界入り。秋本康と会社を設立して、ビデオクリップや映画を製作していたところで、ドラマ金田一少年の事件簿でヒットをとばし、テレビの仕事と映画の仕事をコンスタントにこなして今に至る。20世紀少年三部作では60億円という日本映画史上三位の予算規模の作品を作っていますし、アンダーグラウンドではなく非常にメジャーな監督と言えるでしょう。ここではこの作家の特異性について考察してみよう思います(…)


「華月由舞はアーニー・パイルの夢を見るか」
近藤久志

(…)あの日からちょうど10年が経ち、そして、あの日からはちょうど半年が経過したというその日。新宿ではあの日から半年にまつわるデモがあり、少なからぬ数の逮捕者が出て、それが不当逮捕だとしてインターネット上で騒がれていたその日はまた、我が同人、安東三に第一子が誕生したお目出度き日でもあったのだが、何を隠そう、わたしはその日、呑気なことに日比谷の東京宝塚劇場にいたことを白状しておく。ごめんなさい(…)


「制作、を「なぞる」」
山本浩生

(…)紙を、むぞうさに、くしゃくしゃに丸め、それを再び開くとあの綺麗だった紙が、しわくちゃになっている。そして、もう、元には戻らない。白紙の上に、一瞬にして境界線が描かれた瞬間である。しかしその境界線は、境界「線」と云うよりもありえないほどの複雑なかたちをしており、かぎりないほどの「自然」の様相を呈している。実に不思議なものだ。手で丸めるという、「人工的」な行為なのに(…)


「管理/邂。逅」
杉森大輔

(…)あるとき、僕は仕事でプログラムを書いていた。そして一通り区切りがついて、今書いたプログラムの動作を確認すると、画面上に「邂。逅」という文字が浮かび上がった。「邂。逅」? 僕はプログラムの中にそんな言葉を入力していない。しかも、真ん中にある「。」はなんなんだ。まったく想定していなかった言葉に襲われ、僕の視界にチカチカと火花が瞬いた。豆鉄砲をくらった鳩よろしく、思考が一瞬途切れる。もう一度ディスプレイに焦点があうと、改めてこの謎の言葉と向き合い、小さく笑う。そして「なんだこれ」と呟いた。ちょっとむずかしくて、口語では滅多に使わないこの「邂逅」という言葉。そこに足をもつれさせる小石のように転がる句点。脱臼させられた厳めしさのような、ちょっとシュールな光景(…)


「服を着ること、身体とスタイル」
細間理美

(…)服が似合うことは難しい。人には、服が似合う人と、そうでない人がいる。人には、服に勝ってしまう人と、そうでない人がいる。着ている服自身がどんな価値を持っていようと、それを身につけた人間次第で、服の存在価値、見え方は変わってしまう(…)


「0点論、あるいは《学園界》の緊急避難経路 第一回」
山下望

「極秘裏に進行中」

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!プレビューここまで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



書肆データ
四六判・横長綴じ
P152
価格:500円